内見・下見の準備と持ち物【19のチェック項目を徹底解説】

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内見とは、あなたが気に入った物件を、不動産会社の担当と一緒に下見することです。

筆者が過去14回もの転勤で身につけた内見のテクを公開します。
この機会にぜひ、参考になさってください。

内見成功のポイント
・契約しなくても費用は無料
・不明点は積極的に質問する
・おしゃれな内装や外観など“場”の空気にだまされない
・サイズの確認はメジャーを使用。必要に応じて動画、写メを活用する
・脱ぎ履きのラクな靴と、動きやすい服装で
・自分用のスリッパを持参

内見は大変です。自分の希望した物件を賃貸の営業スタッフと一緒に見てまわるのですが、冷静に検討できるのは、せいぜい初めの1~2部屋まで。
内見が進むにつれ、

・どの部屋の何が良くてダメなのかわからなくなる。
・「場の空気」 に流され思考が混乱。

こんな状態で「理想の1部屋」を決めるのは無理ゲー。
ここでは、そうならないように内見の準備を徹底解説します。

スムーズな内見に欠かせない準備

ステップ1 チェックリストの作成【物件ごとに比較】

はじめに「物件リスト」を作ります

あなたが気になる「こだわりの項目」を比較できるリストを前もってつくります。
内見の当日、このリストを持参し「有り/無し」チェックと、「5段階評価」を記入し、物件を客観評価します。
⇒リンク「こだわりの項目」

例)「不動産会社A」「不動産会社B」「不動産会社C」で内見をする
リストアップした「こだわりの項目」
①日当たりの良さ
②キッチン広さ
③ゴミ捨て場
④通勤時間(駅まで徒歩)

内見が終わったあとのリスト(イメージ)

      住所   ①日当たりの良さ  ②キッチン広さ  ③ゴミ捨て場  ④通勤時間(徒歩)

[物件A] ○○××     4         3       アリ      15分
[物件B] ○○××     3         3       敷地外      8分     
[物件C] ○○××     5         4       アリ      18分

ステップ2 家財リストの作成【大物家具は事前にサイズを計測】

大切な家具が、引越しの当日になって部屋に収まらないのは悲惨。
家具のサイズは、あらかじめ測っておきましょう。アプリの間取り図をプリントし、大物家具の配置は決めておきます。
これを済ませることで引越し当日のドタバタの中、大物家具の配置“収まり”に頭を悩まさずに済みます。
・3m位を測ることのできるメジャーを準備
・大型の家財道具をリストアップ
・サイズ:(W)幅×(D)奥行×(H)高さを計測しておく

ステップ3 内見の当日【持参物を忘れずに】

持参する物
・物件リスト
・家財リスト
・メジャー

内見の当日は、不動産会社の営業所に集合し、現地にクルマで行くことがほとんどです。
つまり、物件から最寄り駅までの通勤経路(街灯の有無や人通りなど)を実際に歩いて確認できないことがある、ということを覚えておきましょう。

転勤に伴う住まい探しのばあい、現住地と新居が離れているケースがほとんどです。限られた時間で内見を済ませるため、事前の準備と段取りは重要です。

内見で確認するべき19の項目

(1)ゴミ捨て場
・清掃状況をチェック
貼り紙の多い物件はマナーの悪い住人がいる可能性大。物件の敷地内や近隣に、大家さんの住居がある物件は、管理が行き届いていることが多く安心。

(2)自転車置き場
・放置自転車の有無と整理状況をチェック
ファミリー世帯の入居状況をママチャリの台数で概ね把握。サドルが埃にまみれて錆びついた自転車の多い物件は「まあ、それなりに」の管理状況といえます。

(3)駐車場
・改造車両の有無と車種をチェック
住人の収入と生活レベルが想像でき、大体ハズレることはありません。

(4)フェンス(柵)の有無
・窓やバルコニーへの足がかりとなる電柱の有無をチェック
バルコニーからの侵入の可否を確認します。

(5)郵便受け
・鍵の有無をチェック
配達された郵便物を確実に受け取れるかがポイント。

(6)マーキングサインの有無
空き巣が、その家の住人の情報を、表札、郵便受け、玄関ドアなどに略号で記した「サイン」「目印」のことです。「家族構成」「留守の時間」などが略号で記されていることがあり注意すべきポイントです。
・女性=W
・男性=M
・ファミリー=F
・一人暮らし=S
例)女性の一人暮らしで10時から18時が留守 ⇒ WS1018 などの略号が、玄関のドア枠などにそれとなく記入されている物件があります。
マーキングサインの記された住居は、少なくとも一時的に空き巣にマークされたことが推察されます。

(7)ニオイ
・前住人の臭いやタバコの臭い、ペット臭の有無をチェック

(8)日当たりと風通し
・窓の位置と建物外からの目線の有無をチェック
・サッシ枠の汚れで結露の有無をチェック

(9)壁・床の響きやすさ「騒音」
・壁に耳を当て、音を聞いてみる
・床を叩く、ジャンプしてみる
実際の響き加減をチェック

(10)間取りの確認
・玄関口の最も狭い内のり幅を測定する
・シューズボックス、クローゼット付きの物件は「収容量」をチェック
・居室のドアの開閉方向と、最も狭い部分の「ドア幅」を測定する
・コンセントの位置と数をチェック
・大型の家財道具を置く場所のサイズを、メジャーで測定し“収まり具合”をチェック
大型の家財道具が玄関口から入らなければ配置することができません。高さのある家具は梁(ハリ)の位置と高さの確認が必要です。

(11)エアコン
・エアコンの年式をチェック
・エアコンダクトを通す穴の有無と、室外機を設置するスペースをチェック
エアコンは、本体下側に「○○年製」シールが貼付されており、年式の古いエアコンは、電気代がかさむことが予想されます。
エアコン取付けには、エアコン本体の横壁に穴を開け、室外機を設置しなくてはなりません。穴の無い壁には理由があります、大家さんに確認してもらいましょう。

(12)キッチン
・キッチンの動線(食材を洗う・切る・調理する・配膳する)が確保できるかチェック
・冷蔵庫、食器棚、レンジ台などを置くスペースのサイズを測定。とくにコンセントの位置は重要
・流し台の高さと、吊戸棚に手が届くかを確認。古いキッチンは流し台の高さが低く、腰痛の原因になることも。ご注意。

(13)浴室
シャワーの水圧を実際に水を出してチェック

(14)洗濯機スペース
洗濯機を置く防水パン(プラスチック製の台)の内のり幅を測定する。

(15)電波状況
スマートホンの電波状況をチェック

(16)方位
方位磁石や、コンパスアプリなどで部屋の方位を確認する。

(17)周辺環境
スーパー、コンビニが通勤経路にあるのがベスト。自宅を通り過ぎなければならないのはアウト。

(18)治安状況
街灯、人通りの有無をチェック
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(19)嫌悪施設の有無
・一般にいわれる「嫌悪施設」の有無を、営業担当に確認する。
・事故物件でないことを念のため確認する。
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内見で気に入らない設備の交換は交渉してみましょう。
(例)古いエアコンを交換
(例)低い流し台のかさ上げ
など。ダメもとで言って見るのはタダ、全然アリです(笑)

新型コロナウィルス感染拡大中の物件探し

コロナ禍における内見
業者ごとに対応が異なるため、申し込みの段階で、スタッフと打ち合わせが必要です。
基本的には
・マスクを着用し、スリッパ、手袋を持参する。
・車内での密を避けるため、現地集合、現地解散を心がける。
・内見時は、部屋の窓を全開にする。
・スタッフとのソーシャル・ディスタンスを確保する。
・アルコール消毒を準備する。

非対面型での内見を希望される方は
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まとめ
・事前の準備は怠らない。
・1日に廻る件数は2~3部屋くらいまでにする。
・現地でしか見られない、感じられない点を重点にチェックする。
・疲れ切った頭で決断せずに、一旦今日の所は “保留” にするのもアリかと。

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